先送りの恐ろしさ

内側から見た富士通
「成果主義」の崩壊
城 繁幸 著
光文社
自分の勤務先でも勤務評価に成果主義が導入されている。
それだから、富士通でなにがおきたのだろうと非常に興味があった。
仕事がSEであるため、富士通が絡んだ製品のサポート品質の悪さはよく聞いていた。
本書では成果で評価するために導入された「目標管理」制度が原因のひとつとしてあげられている。
「目標管理」制度は期初に立てた目標に対して期末にそれが達成されているかで評価される仕組みだ。
これによって「仕事をやり遂げる」から「単に目標を達成する」に変わったなんていう記述もあるが、俺が一番心に残ったのは「問題の先送り」による事業の崩壊だった。
リスクの高い目標をあげて評価を下げるよりも、とりあえず今は我慢していればそのうち良くなるだろうという流れだ。
そんなことをしているうちに、どうにもならなくなって事業部自体が崩壊していく。
読んでいて、なんだかぞっとした。
自分も同じようなことをしていないと言い切れるだろうか。
ぐずぐずと後回しにしていることってないだろうか。
成功をつかむチャンス、失敗を回復するチャンス、どちらもずっとそこでじっとしてはいないのだ。
事業部の崩壊なんてともかく、俺の人生は?なんて思いつつ怖くなった。
200ページチョイを1時間で流し読みしただけだが、読み終わってぐったりした。
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